【日本株投資日記】2025年10月15日:大幅反発で一安心。嵐の後の晴れ間と半導体株の逆襲。

昨日の暴落から一転、今日は朝から強い買い戻しが入り、市場がようやく息を吹き返したような一日でした。日経平均株価は終値で前日比 +825.35 円高47,672.67 円と、昨日の下げを半分以上取り戻す力強い反発。まさに「胸をなでおろすような上げ幅」で引けてくれました。

寄り付きから高く始まり、前日の過度な下落に対する自律反発ムードが市場を支配。後場にかけても勢いは衰えず、じわじわと上値を伸ばしていく理想的な展開でした。市場参加者の多くが「昨日は売られすぎだった」と感じていたことの証左でしょう。

特に印象的だったのは、昨日まで市場の重荷となっていた不安要素が、今日は一転して買いの材料として解釈された点です。「行き過ぎた調整への反動」「米国株高の追い風」「主役セクターの復活」──これらが心地よいハーモニーを奏で、”安堵の買い”の動きを誘ったように感じました。


☀️ 今日の上昇要因を読み解く

以下、今日の心地よい地合いを形成した要因を、自分なりに整理してみます。

1. 自律反発:行き過ぎた悲観からの揺り戻し 最大の要因は、何と言ってもこれに尽きるでしょう。昨日の1,200円を超える下げは、冷静に考えれば明らかにパニック的な売りでした。国内の政局不安や外部環境のリスクを過剰に織り込んだ結果であり、その反動で今日は空売り勢の買い戻し(ショートカバー)を巻き込みながら上昇した格好です。市場が冷静さを取り戻す過程で、テクニカル的にも「売られすぎ」の水準から買いが入るのは自然な流れだったと言えます。

2. 米国市場の動向:ハイテク株安からの切り返し 昨晩の米国市場ではNASDAQ総合指数が下落したものの、東京市場はこれを過度に悲観せず、むしろ前日の日本株の下げが行き過ぎであったとの認識から、自律反発の動きが優勢となりました。為替が円安水準で安定していたことも、輸出採算の改善期待から買い安心感につながったと考えられます。

3. 半導体セクターの復活劇:市場の牽引役が帰ってきた 今日の上昇を語る上で、半導体セクターの復活は外せません。昨日、大きく値を下げた主力どころの銘柄群(東京エレクトロンやアドバンテストなど)が軒並み反発し、指数を力強く押し上げました。やはり、日本株市場のトレンドを左右するのはこのセクターなのだと改めて実感させられました。彼らが元気を取り戻すと、市場全体のセンチメントが劇的に改善します。


📈 特徴的だった値動きとセクター動向

東証プライム市場の売買代金は活況とは言えないまでも、買いのエネルギーを感じるには十分な水準でした。 何より驚くべきは、値上がり銘柄数が 1,409、対して値下がり銘柄数がわずか 179 というその内容です。約8割以上の銘柄が上昇する「ほぼ全面高」と言っていい地合いで、個人投資家にとってはポートフォリオが回復し、一息つける一日になったのではないでしょうか。

業種別に見ても、やはり 半導体 が上昇を牽引。これに続いて、昨日売られた他のハイテクセクターや、景気敏感株にも幅広く買いが入りました。 新興市場もこれに追随し、東証グロース市場250指数も大幅に反発。個人投資家のリスクマインドが改善していることを示唆しています。

個別では、好決算やポジティブな材料が出た銘柄が素直に評価される場面も目立ちました。ヴレインS(ヴレインソリューションズ)がストップ高まで買われるなど、地合いの良さが個別株の物色意欲を後押しした印象です。


🧠 個人投資家として感じた手応えと注意点

この一日を通じて、昨日とは打って変わってポジティブな学びがありました。

感触としては「パニックの翌日の冷静さ」 今回の反発は、新たな好材料が出たというよりは、「昨日のパニックは行き過ぎだった」という市場のコンセンサスが形成された結果だと感じています。暴落の翌日に慌てて追随売りをしなかったことが、今日の結果に繋がりました。改めて、感情的な取引の危険性と、一歩引いて相場を見る重要性を痛感しました。

ポートフォリオ内での強弱を再確認 今日のような反発局面では、自分の保有銘柄の「回復力」が試されます。市場平均以上に力強く戻した銘柄、逆に戻りが鈍かった銘柄…。この違いを分析することで、ポートフォリオの中核とすべき銘柄、見直すべき銘柄が浮き彫りになります。

戦略メモ:焦らず、冷静に

  • 飛びつき買いは禁物:今日の大幅反発を見て、「乗り遅れた」と焦って高値掴みするのは避けたいところです。あくまで「自律反発」の域を出ない可能性も念頭に置き、本格的な上昇トレンドへの回帰を見極める必要があります。
  • 押し目買いの好機を探る:もし明日以降、今日の上昇に対する調整で再び下げる場面があれば、それは昨日売られすぎた優良銘柄を仕込む良い機会になるかもしれません。狙っていた銘柄の株価水準を再確認しておきたいです。
  • リスク管理は継続:今日の反発で楽観ムードが漂っていますが、昨日市場を覆った政局や米中関係の火種が完全に消えたわけではありません。ボラティリティが高い状況は続くと考え、現金比率を意識したポジション管理は継続すべきだと考えています。

🔮 今後のチェックポイント(直近注目材料)

日程・期間注目事項意義/警戒点
今週〜来週国内政局の動向(首班指名など)不透明感が後退すれば買い安心感につながるが、混乱が続けば再び重荷に。
今後数日米国市場のハイテク株の動向東京市場の半導体株の方向性を占う上で最も重要な外部要因。
随時為替動向(ドル/円)150円台を割り込むような円高進行があれば、輸出企業の業績懸念が再燃。
今月下旬〜決算発表シーズン個別企業の業績見通しが相場全体の地合いを左右する可能性。
テクニカル日経平均48,000円の節目昨日割り込んだ心理的節目を回復・定着できるかが、トレンド回帰の鍵。

✍️ 今日のまとめ(要点整理)

  • 日経平均は3日ぶりに大幅反発(+825円)、昨日の下げ幅の半分以上を奪回。
  • 要因は、昨日の暴落に対する自律反発、米国株高、半導体セクターの買い戻し。
  • 値上がり銘柄が8割を超えるほぼ全面高の展開で、市場心理は大きく改善。
  • 個人的には、パニックに付き合わない重要性を再確認。ただし、楽観はせず、冷静な物色を続けたい。
  • 今後の焦点は、国内政局の安定と、半導体株の上昇トレンドが持続するかどうか。

嵐の後の晴れ間は心地よいものですが、またいつ天気が崩れるかわかりません。兜の緒を締めて、来週以降の相場に臨みたいと思います。

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